得するより損をするほうが嫌だ?損失回避について

A:必ず50万を貰うこと
B:50%の確立で100万円貰える 

どちらがいいですか?というテストを行った際に、必ず50万円を貰えるほうを選ばれることが多くなります。 50%の確立で何ももらえないという、損失を回避するためです。

人は得をするという事より、損失を回避する選択をする傾向にあります。 このことを「損失回避の法則」といいます。 心理学・行動経済学において非常に重要な法則の1つです。 人々が生きる上で損失回避をしようとすることは多々あります。 悪い訳ではありませんが、良い選択をするためには知っておいたほうが良い法則です。


仕事などで起きる損失回避

仕事では、従業員1人1人で起きるものから、経営で起きるものまであります。 そちらも売上に大きく影響することがありますので、注意したいですね。 従業員レベルで起きること。 従業員は、キチンとお給料を貰えること。雇用保障されることを望みます。 そのためには、上司等の評価も気になるものです。

 A:通常通りの作業をやれば、評価は変わらない。
 B:○○の企画をやれば、50%の確立で成功し評価が上がる可能性がある。 一方で50%の確立で失敗し評価が下がる可能性がある。

 このような選択に迫られたとき、Aの選択をしてしまいがちです。 会社の社運が掛かってしまう企画であればよく考える必要がありますが、 失敗してもそれほど痛手を伴わないものであれば、失敗しても挑戦する姿勢に対して評価をするような人事制度にすると良いかもしれません。


経営レベルで起きること

経営レベルになると、誤った失敗をしてしまうと、会社の存続にまで影響する場合もあります。特に上場企業は、従業員が多く、株主への対応もしなければなりません。 そのため、損失回避をすること自体が大切になりますよね。

 考え方自体は間違っていませんが、損失回避を優先するということは保守的になります 行き過ぎた損失回避をしてしまうと、ベンチャーなど損失した場合の規模が小さい会社は、失敗を恐れずどんどん挑戦していきますので、破壊的イノベーションを起こされてしまい結局大きな損失を被る可能性もあります。 

 損失回避する心。損失を恐れず挑戦する心。とっても難しいですが、バランスをとることが非常に大切です。常日頃、損失回避する選択をしようと思ったときは、この法則にはまっていないか見極めることが大切です。 

もし、損失回避の選択をしようとしたときは、本当にその選択をしたほうがよいのか、 挑戦をしたほうがよいのか、いろいろなフレームワークも駆使してよりよい選択をしたいものですね。 


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