昨日感じたことを、今日振り返ると違った色に見える。
朝起きて、昨日のアイディアはなんてひどかったんだ・・・。
あの人の言っていたことは正しかったのになぜ否定してしまったんだ。
後から後悔することが沢山あります。認知バイアスと呼びますが、
実際には「バイアスにかかった」などという使い方をします。
コレは正直一生逃れることのない現象です。
逃れられないけれど、知っていれば少しでも早めにバイアスから逃れることができます。また、誰かと話しているとき「この人には伝わらない」というとき、どういうバイアスにかかっているか判断できれば伝える方法の手段が見えてきます。
マーケティング・経営・マネジメント、人間関係などありとあらゆる場所において、
是非知っておきたいところです。
今回は王道のバイアスをご紹介します。
引っ張られる!アンカリング効果
最初に見た情報を重要視してしまうこと。 買い物に行ったときに、「今日だけ限定!」とアピールされると多少高くても今日だけなら・・・と買ってしまったりすることです。 仕事では、過去に大きな失敗をしたが、小さな成功を積み重ねた同僚がいても 「あんな失敗しているからなぁ」と過去に捕らわれて仕事の依頼を躊躇してしまったりしてしまうことです。
気をつける方法
何かを決め付けるような判断をしてしまった時に、主観が入ってしまっている解釈なのか、事実だったり客観的な事実を元に判断しているのか。
アンカリング効果にかかってしまっていないかを自問自答することが大切です。
ハロー効果
イエスキリストの後ろにある後輪=ハローからハロー効果と呼ばれます。
後ろに後光がさしているとその人が神々しく見えますよね。
一般人の写真の背景に後光がさしているだけで、神がかっているようにみえます。
このように、背景にあるものの印象に引っ張られてしまい、本当の姿と違った印象を持ってしまうことです。
ポジティブハローとネガティブハロー
ハロー効果には、ポジティブタイプとネガティブタイプがあります。 とっても美しい女性を見た人に対して、あの人は誠実で素敵な人だ! 本当にいい人なんだ!と思ってしまうことがポジティブタイプです。 Youtuberなどでも、イケメン・美女などがオススメするものなら間違いない! と思ってしまうのもポジティブハロー効果の一種といえるでしょう。 かなり良く見かけるタイプですね。
ネガティブハローはその逆で、汚い靴を履いているからこの人はダメだ。 食べ方が汚かったからこの人は性格が悪いんだ。など、何かよくない印象を見てしまったことによって、その人自身を過小評価してしまうことです。
気をつける方法
美しいから性格が良いとは限りません。人の印象と事実を分けて考えるよう常に意識すると効果的です。
また、肝心なのが相手にネガティブハロー効果を与えてしまわないように気をつけることです。靴が汚いから出世できない何てコトはないはずですが、相手があなたに対して過小評価をしてしまう可能性があります。どうせなら、ポジティブハロー効果を与えられるよう、第一印象や日々の生活をキチンとしておくことが重要です。
確証バイアス
自分の思った考えは正しいと思い込み、正しいデータだけが見えて、正しいデータだけを集めてくる状態のことを確証バイアスといいます。 A型が几帳面。あの人はA型で几帳面だし、あの人も、あの人も・・・。 でも本当は、A型で几帳面でない人も沢山いませんか? 「いやあの人は例外で・・・・」という反論をしようと思われたらもしかしたら確証バイアスにかかっているかも知れません。 ツイッターやコメントの書き込みで、同じ考えの人だけを見て「みんな同じ考えじゃん!」等と思ってしまうことも確証バイアスの一種です。
気をつける方法
難しいですが、常に客観的に。自分の考えが合っているか調べているときは
確証バイアスにかかっていないか常に自問自答することが大切です。
自己奉仕バイアス
成功したのは自分のおかげ。失敗したのは誰かのせい。 よく言えば向上心、悪く言えば野心が強い人にはアルアルかもしれません。
成功したのは少なくとも誰かのおかげがあるはず。
失敗した要因の1つにその人のせいの可能性もあるかもしれない。
だけれども、自分で出来ることが絶対にあったはず。その点を忘れないようにしたいですね。
いかがでしょうか。バイアスの例はどれもアルアルばかり。
本当にいつでもどこでも掛かってしまうバイアスです。
暴走してしまうとトラブルに発展してしまいます。
常に意識することがブレーキとして役立ちます。
他にも沢山の認知バイアスがありますが、徐々に紹介していきます。
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